お願い
当サイトに掲載の各 WiMAX機器、各WiMAXプロバイダーのサービスやキャンペーン等の情報は掲載時のものであり、現在のものとは異なります。※最新の情報については必ず公式サイトにてご確認くださいますようお願いいたします。

今回はWiMAXの速度についてのおはなしです。
wimax速度

このページでWiMAXと表現する場合も基本的にはWiMAX 2+のことです。

Contents

WiMAX 2+の通信速度は?

WiMAXの導入を考える際にまず「はたして繋がるのか」が気になります。次には「 使える通信速度が出るのか? 」ということになるでしょう。

繋がるエリアに関しては各プロバイダのサービスエリアマップやUQ WiMAXの「ピンポイントエリア判定」で調べることができます。判定結果は参考にはなりますが建物の環境・状況によって繋がりにくいこともあります。→参考記事→WiMAX 2+ 使えるエリアは…

WiMAXの歴史は速度アップとともに

日本でのWiMAXは2009年7月からサービスの提供が始まりました。当時は下り最大40Mbpsでした。2013年10月に後継WiMAX 2+(下り最大110Mbps)をリリース。

 

その後2015年2月下り最大220Mbps2016年12月440Mbps。さらに708Mbps 758Mbpsそして2019年1,237Mbpsに対応するモバイルルーターSpeed Wi-Fi NEXT W06を発表しました。WiMAXは2009年以来、今日まで目ざましい勢いをもって速度アップを続けてきました。

 

通信速度の単位KbpsMbpsGbps上り、下りなど用語についてはこちらのページをご覧ください➡️上りと下り』 通信速度

 

WiMAX 2+ の端末は他のWi-Fi機器に比べても高いスペックを持っています。現在、WiMAX 2+端末の代表的なものは次の4機種に集約されると思います。つまりこの4機種以外に選択肢はないとさえ私は思っています。

モバイル ルータ
機種名 最大速度(理論値)
Speed Wi-Fi NEXT WX06 下り最大440Mbps 上り最大75Mbps
Speed Wi-Fi NEXT W06 下り最大1.2Gbps 上り最大75Mbps対応
ホーム ルーター
機種名 最大速度(理論値)
WiMAX HOME 02 下り最大440Mbps 上り最大75Mbps
Speed Wi-Fi HOME L02 下り最大1.0Gbps 上り最大75Mbps
上の表に掲げたルーターはいずれも、ハイスピードプラスエリアモード(au4GLTE回線接続)を利用できます。私はモバイルのSpeed Wi-Fi NEXT W06を室内・外で使っています。W06は下り最大1.2Gbpsとなっていますがもちろん理論値です。近頃はベストエフォート(best effort)と言う言葉で表現します。直訳「最大限の努力」ですね。最大の条件が揃えばその値が出ます、ということです。

W06の下り最大1.2Gbps(1,237Mbps)はベストエフォートの数値です。そしてそれは有線LAN接続時という条件も含まれています。無線WiFi時では867Mbpsが下り最大値です。障害物など様々な影響があり、実際の速度は理論値(ベストエフォート)よりかなり落ちます。普通の状況下では1/10以下でしょう。

 

「となると、理論値が高くても意味がないのでは?」というご意見が少なからず出てきます。しかし理論値あっての実効速度ですから、意味のあることだと私は考えています。理論値が上がれば実効速度も付随して上がっていくものだと思います。

モバイルwimax有線接続 WiMAXのモバイル端末から有線LAN接続は充電用台座のクレードルを介して行います。クレードルにはLANポートがついています。ところがSpeed Wi-Fi NEXT W06はクレードールがありません。W06の有線接続はUSB3.0対応の TYPE-Cケーブルで行いますが、有線接続中は充電ができませんのでご注意ください。ホームルーター にはLANポートがあります。

WiMAX 2+の速度。実際は…

さて実際の速度ですが、私の室内環境ではだいたい40Mbpsは出ています。築40年を超えた古いビルです。下の3枚はgoogleの「インターネット速度テスト」で計測したものです。時間をあけて同日3回やってみました。この日は下り40.9〜61.1Mbps程度でした。(モバイルルーターSpeed Wi-Fi NEXT W06 ハイスピードモードを使用。以下の計測結果は全て同じW06を使用)

インターネット速度テスト
インターネット速度テスト
インターネット速度テスト

↑これらの下り速度の数値はみんなのネット回線速度」(略称:みんそく)でのW06平均速度41.53Mbps(2020.10.12現在)にやや上回りますが、私の環境も標準的といったところでしょう。

W06 「みんそく」通信速度レポートより
みんなの回線速度

下り速度が40Mbps以下に落ちることは、私の部屋でも屡々あります。例えば昨夜8:00ごろは下り33.2Mbpsでした。それでもは30Mbp以下はほとんどありません。(外出先での速度は場所によっていろいろです)
googleインターネット速度テスト

 
WiMAX 2+モバイルルーターの室内使用で私の場合は常に35〜75Mbps程度は出ていますから、まぁ必要にして十分な速度は出ているといえるでしょう。モバイルルーターですから、外出時のiPadなどにも利用しています。光回線の時より金額も安く抑えることができました。ポケットWi-Fiなどよりも料金体系がわかりやすく、良い買い物であったと思っています。

ネットを快適にみる速度

インターネットを快適に閲覧できる速度の目安は20〜25Mbps程度だといわれます。この程度の速度があれば大概のことはストレスなくすすめられます。

YouTubeを見る 推奨速度

動画を見る際でも持続的に20Mbpsあれば4K UHD(ウルトラハイビジョン)の視聴もできそうです。「YouTube ヘルプ」に"インターネットの速度"というページがあり推奨の速度がのっています。(次の表)これをみましても20Mbpsが推奨の速度となっています。

動画の解像度 推奨される持続的な速度
4K 20 Mbps
HD 1080p 5 Mbps
HD 720p 2.5 Mbps
SD 480p 1.1 Mbps
SD 360p 0.7 Mbps

出展:「YouTube ヘルプ」 https://support.google.com/youtube/answer/78358?hl=ja

上の表にあるHDはハイビジョン(High definition video)、SDは標準解像度(Standard definition television)です。SDHD4Kと高画質順になっていきます。また解像度の単位Pはピクセル(pixel)で、数値が大きいほどきめ細かく精緻な画像ということになります。


速度測定のツール

速度測定のアプリケーションや測定ツールが使えるwebサイトはたくさんあります。そしてそれらを同時に使用しても異なった数値が表示されます。あくまでも参考数値だということになります。以下に速度測定ツールをいくつかご紹介しておきます。

Googleの「インターネット速度テスト」

Googleの「インターネット速度テスト」も簡単に使えて広く利用されています。googleで『インターネット速度テスト』と検索しますと「インターネット速度テスト」という囲みが一番上に表示されます。囲み内の右下『速度テストを実行』というボタンをクリックすれば速度を計測して表示されます。場所や時間を変えて計測してみましょう。

Googleの「インターネット速度テスト
googleインタネット速度テスト

インターネット速度テスト・結果を見る
レイテンシ

上の画像のごとくダウンロード(下り)、アップロード(上り)、レイテンシ(latency)の数値が表示されます。

レイテンシ(レイテンシー 、latency)は「Ping値」とか「応答速度」、「伝送遅延時間」などともいいますが、サーバーにコンタクトしてそれから送り返されてくるまでの時間のことです。ms(ミリ秒)の単位で示され、数値が小さいほど通信状態が良好です。

googleではダウンロード速度測定の評価を「低速」から「非常に高速」まで7段階に分け、その目安を次のように表現しています。(下の表)

ダウンロード速度
メガビット/秒 評価 速度の目安
100 Mbps 以上 非常に高速 同時に複数のデバイスで 4K 動画のストリーミング、友だちとのオンライン ゲーム、ビデオ会議が可能です。
50 Mbps 以上 高速 同時に複数のデバイスで 4K 動画のストリーミング、ビデオ会議、オンライン ゲームが可能です。
25 Mbps 以上 快適な速度 同時に複数のデバイスで、HD 動画の安定したストリーミングが可能です。
13 Mbps 以上 良好な速度 同時にいくつかの HD 動画のストリーミングが可能です。家族の人数が多くても比較的安定しています。少人数の家族に最適の速度です。
7 Mbps 以上 普通の速度 1 本の HD 動画のストリーミングが可能です。複数のデバイスで同時に動画をストリーミングすると、バッファリングのために中断する可能性があります。
3 Mbps 以上 やや低速 1 台のデバイスで標準画質の動画を 1 本ストリーミングできます。
3 Mbps 未満 低速 ウェブ ブラウジングには十分ですが、動画の読み込みが遅くなる可能性があります。

出典:https://support.google.com/wifi/answer/6246634?hl=ja

⬆️googleのダウンロード速度測定の評価では25 Mbps 以上を「快適な速度」としています。WiMAX2+のルーターを使っている私は、その速度をはるかに超える数値が毎日得られています。

chromeの拡張機能スピードテストインターネット

chromeの拡張機能にはスピードテストインターネットがあります。ダウンロード、アップロード、 Ping値が測定できます。この拡張機能はGoogleによるものではありません。

chromeスピードテストインターネット

🔼 リンク

みんなのネット回線速度

『みんなのネット回線速度』は利用者が測定した速度を開陳していますから、回線の種類や機種、地域、時間帯などの比較ができます。測定の際には回線の種類や地域名などいくつかの項目を選ぶ必要があります。WiMAX 2+ の導入を考えているのでしたら、実際のユーザーはどの程度の速度が出ているか見てるみのも参考になるでしょう。

みんなの回線速度

🔼 リンク

Fast.com

Fast.comのサイトにアクセスするだけで速度測定を開始します。私の場合は、他の測定結果よりもすこし高速になる傾向があるようです。

Fast.com

🔼 リンク

BNRスピードテスト

ダウンロード(下り)とアップロード(上り)をそれぞれ別に測定します。利用回線やプロバイダーなどの測定環境の登録ができます。

BNRスピードテスト

🔼 リンク

USEN GATE 02

USEN GATE 02サイトにアクセスしたら「測定開始」をクリックで測定を始めます。測定結果には下り、上り、ping、jitterの数値とともに12項目の「用途別回線スピード判定結果」が表示されます。12項目は「webサイト閲覧」や「高画質(480p)」(動画閲覧)などいろいろあります。判定結果は「快適」や「普通」など簡単な文言ですが、WiMAX利用にも 参考になると思います。

USEN GATE 02

🔼 リンク

回線速度が測定サイトによってちがうけれど…

ネット回線の速度を計測するアプリケーションやサイトはたくさんありますが、同時刻にそれぞれのサイトで測っても結果にかなりの差がでます。計測サイトによってこれほど数値が違うと、その信ぴょう性を疑いたくなりますね。

いま試しに4つのサイトで測定してみました。計測時間はそれぞれ1、2分の時差はありますが、結果は次のようになりました。

 

測定サイトによってちがう回線速度

計測サイト 異なる計測値

 

計測サイト

結果からダウンロード(下り)だけを取り出したのが次の表です。

  

測定サイト 名 測定結果(下り)
google「インターネット速度テスト」
https://www.google.com/ 
下り55.8Mbps
Fast.com
https://fast.com/ja/
46Mbps
BNRスピードテスト
https://www.musen-lan.com/speed/
65.32Mbps
USEN GATE02
https://speedtest.gate02.ne.jp
43.97Mbps

🔺今回、下りでは20Mbps以上の差が出てしまいました。普通はだいたい5Mbps程度の差です。

このように異なる測定サイトで計測したら、同じ数値になることはまずありません。これは自身のPCからその測定サイトに至るまでの道筋(ルート)や距離が異なるゆえ結果数値に違いがでると理解したらいいでしょう。

計測サイト側のサーバのスペック事情もあるでしょう。混み具合によっては、こちらから発したデータの到達に遅速が生じることもあるかもしれません。速度測定システムの規格や仕様や方法などが統一されていない以上、各測定サイトによっての計測結果のバラつきは当然だと思います。速度測定の数値はあくまでも目安ということで。

以上長々と回線速度についてお話ししてきましたが、WiMAX 2+導入のご参考になさってください。

おすすめの記事