現在つかわれるているWiMAXという語はWiMAX 2+を指していることが一般的です。このページでWiMAXと表現する場合も基本的にはWiMAX 2+のことです。
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WiMAX 2+ のプロバイダ
WiMAX は光回線やADSLなどのように通信回線方式のひとつだと申しました。⇛WiMAX 2+ ってなに?
プロバイダーは通信回線などを経由して、契約者にインターネットへの接続を提供する事業者 です。正確には【 Internet Services Provider 】、 略して ISP とも称します。プロバイダー(ISP)は「IPアドレス」というネット上の住所を利用者に割り当ててくれます。
インターネットの利用はかつては接続回線とプロバイダーが別の契約が必要でした。現在でもNTTのフレッツ光などの場合は、別にプロバイダー契約をします。私も以前はNTTフレッツ光と、プロバイダー「ぷらら」と契約をしていました。今では「NTTぷらら」という両方が一緒になったサービスもあります。光回線でいえば他にも「auひかり 」「eo光 」「NURO光」 などもプロバイダーと回線のサービスが一体化しています。
携帯電話会社(移動体通信事業者)やケーブルテレビ事業者などは、回線事業者とプロバイダーを兼ねて、最初から一体化したサービスを行なっています。
WiMAXを用いたサービス「UQ WiMAX(ユーキューワイマックス)」は、UQコミュニケーションズ株式会社(KDDIグループ企業)が2009年からはじめました。また同社はMNOとしてWiMAXネットワーク「UQ WiMAX」をMVNO(プロバイダ)に開放して、各プロバイダはWiMAXの色々なサービスを展開しています。
MNOとMVNOについて
MVNOは「Mobile Virtual Network Operator」の略。仮想移動体通信事業者。MNOから回線を借りて、ユーザーにサービスを提供している通信事業者です。例えば格安SIMを始めさまざまな通信プランを提供しています。WiMAX 2+のプロバイダはMVNOに当たります。
WiMAX 2+のMNO(移動体通信事業者)がUQコミュニケーションズです。同社は合わせて「UQ WiMAX」というMVNO(仮想移動体通信事業者)事業も行っっているのです。
WiMAX2+ プロバイダの違いってあるの?
上でもうしましたように、UQ WiMAX(ユーキューワイマックス)はUQコミュニケーションズ株式会社の直営です。そのほかにもWiMAX2+のプロバイダって現在30以上もあるのですね。大まかに分けますと、通信会社系、電力会社系、電機メーカー系、プロバイダ専業の業者などです。
株式会社G.I.N Olivine
ワイヤレスゲートWi-Fi+WiMAX(株式会社ワイヤレスゲート)
フリービット株式会社
ネスクWiMAXツープラス(株式会社ネスク)
カシモ WiMAX(株式会社MEモバイル)
エディオン KuaLnet(株式会社エディオン)
YAMADA Air Mobile WiMAX(株式会社ヤマダ電機)
Tikiモバイル WiMAX 2+(株式会社エヌディエス)
So-net モバイルWiMAX(ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)
Pilina WiMAX (京セラコミュニケーションシステム株式会社)
novas WiMAX (株式会社シンセイコーポレーション)
nojima WiMAX(株式会社ノジマ)
Life CARD WiMAX 2+(ライフカード株式会社)
KT WiMAX(株式会社ケーティーコミュニケーションズ)
J:COM WiMAX(株式会社ジュピターテレコム)
iSmart WiMAX(株式会社フォーバルテレコム)
hi-ho WiMAX(株式会社ハイホー)
GMOインターネット株式会社
famifi WiMAX 2+(株式会社ファミリアリンク)
DTI WiMAX2+(株式会社ドリーム・トレイン・インターネット)
DRIVE WiMAX(株式会社Twelve)
Dr.オフィス WiMAX 2⁺(株式会社庚伸)
DiS mobile WiMAX(ダイワボウ情報システム株式会社)
CP WiMAX(株式会社EPARK マーケティング)
Bsmo Wi-Fi WiMAX 2+(株式会社シンバス)
Broad WiMAX(株式会社LinkLife)
Bizmo WiMAX 2+(株式会社2B)
BIGLOBE WiMAX(ビッグローブ株式会社)
BIC WiMAX(株式会社ラネット)
BBIQ(株式会社QTnet)
ASAHIネット WiMAX(株式会社朝日ネット)
advent WiMAX2+(アドベント株式会社)
@George mobile WiMAX (株式会社インボイス)
たくさんあるプロバイダーの内からひとつだけ選ぶってのは簡単ではなさそう。正直に申しまして価格は安い方がいいに決まっていますが、所詮同じWiMAX2+商品ですから大差はないだろうと、当初の私は思っていました。ですから自身が求めるサービス内容を探し、それに合致したプロバイダ候補を拾い出して、価格を比べようという目論見でした。
どのプロバイダーのWiMAX2+を選んでも実際は共通していることがあります。それらを最初に整理しておきましょう。⇓
WiMAX 2+ 速度はプロバイダによって違う?
WiMAX 2+のMNOがUQコミュニケーションズ1社である以上、速度などを含め通信品質はどのプロバイダと契約しても変わらないはずです。 各種のルーターも各プロバイダがオリジナルを出しているわけではなくUQ WiMAXと同じものです。違いがあるとすれば、例えば旧機種は扱わないなど機種の範囲の広狭があるくらいでしょう。
じつは、速度はプロバイダによって違うのでは?
上ではWiMAX 2+の速度はどのプロバイダでも同じと申しましたが、「厳密にいうと少しはちがうのでは?」、という意見もあります。UQコミュニケーションズがMNOとして、プロバイダ(MVNO)と提携の際の契約形態にタイプA、タイプB1、タイプB2 などといくつかのタイプがあるのです。
UQコミュニケーションズ側(MNO)とプロバイダ(MVNO)側のネットワークを中継するGW(ゲートウェイスイッチ/ルータ GateWay)という機器があります。UQコミュニケーションズ側(MNO)のGW以降をどのような設備を持って対応するかが契約形態の差となっているようです。契約タイプにより回線の金額(MNO-MVNO間の契約金額のことです)も異なっています。
『タイプAはすべてUQコミュニケーションズ側の設備を使うタイプだから、UQ WiMAXの速度と同じである。しかし、タイプB1以下の契約ではUQコミュニケーションズのGWとプロバイダ(MVNO)のGWとをつなぎ、以降を自前の各設備によって賄うというのだから、そこに速度などの差が現れるのではないか』という説があるのです。
⬆️の説も可能性としては多分あるのでしょうが、あったところで大差はないと思います。調べようもありません。この際そこは無視しようというのが私の考えです。WiMAX 2+の品質はどのプロバイダでも差はないということで、他のサービス部分で比較することにしましょう。
WiMAX 2+ 使えるエリアは、プロバイダによって違う?
WiMAX2+を導入するか否かの決め手になる大きなひとつが、対応エリアについての疑問でしょう。答えを先に申しますと、WiMAX2+の対応エリアは、どのプロバイダを選択しても変わりはありません。
WiMAX2+がつながるエリアかを確認するための方法として、WiMAX2+の各プロバイダのサイトにサービスエリアマップがあります。
また、UQ WiMAXの「ピンポイントエリア判定」で建物種別を選び、住所を記入すると判定され、結果が○・△・☓で表示されます。UQ WiMAXピンポイントエリア判定
「ピンポイントエリア判定」はもちろん参考にはなりますが、建物の中は環境・状況によって繋がりにくいこともあります。私の自宅はM区のマンション7階でしたが「○~△」の判定結果でした。実際は窓際でも使えませんでした。(ハイスピードプラスエリアモード(HS+A)での確認はしませんでした。)おなじM区の事務所での判定は「○」。こちらは毎日問題なく使えています。
慎重を期して、ピンポイント判定の結果だけではなく、事前に実際のルーターを使って試してみるほうが良いと思います。WiMAX2+ルーターを持っている知人がいなければ、レンタルで試してみるのも一方かと思います。
(例:WiFiレンタルどっとこむ)
プロバイダーによっては無料お試し期間や試用後キャンセルできる制度がありますからそのプロバイダーに決めているのなら、利用するのも良いかもしれません。
(例:UQ WiMAXBroad TryWiMAX:お試し15日間、 GMOとくとくBB :20日以内キャンセル可能、)
返却やキャンセル期日は、ルーターの配送日にちを考慮し前後に余裕を見て、実際に使える日にちは間引いて少なめに考えたほうがいいでしょう。
WiMAX 2+ ルーターの機種はプロバイダによって違う?
各プロバイダが扱うルータの機種はUQ WiMAXとまったく同じ種類です。ルーターの選び方の項で詳述しますが、選ぶべきルーターはそうたくさんはありません。最初にホームルーターかモバイルルーターにするかを選びます。
外でも使う可能性があれば、充電して外出時に使えるモバイルルーターで決まりです。もっぱら室内のみで使用し、複数の部屋に届く電波が欲しいのであれば、ホームルーターも検討すべきかもしれません。
いずれにしましても比較的新しい機種から選んだほうが無難です。モバイルならW06(発売・2019年1月)かWX06(発売・2020年1月)。ホームルータならL02(発売・2019年1月)かHOME 02(発売・2020年1月)のどちらかに落ち着くでしょう。どちらも2019年以降ですが2020年の新しいほうが良いかというと、一概にそうだとは言い切れません。(それぞれのルーターのスペックなどはこちらのページをご覧ください。⇛)
ここで挙げたWiMAX 2+ ルーターの機種はほとんどのプロバイダが扱っています。扱っていないプロバイダなら見送ったほうが良いかもしれません。
まとめ(WiMAX のプロバイダー ってなに?早わかり)
プロバイダーって?
◉プロバイダーはインターネットへの接続を提供する事業者。
◉プロバイダやサービスの名にWiMAXとあっても、いまはWiMAX2+のこと。
◉WiMAX 2+のMNOはUQコミュニケーションズ。
◉UQコミュニケーションズはUQ WiMAXというプロバイダとしての事業を行っている。
◉WiMAX2+のプロバイダ(MVNO)は30以上もある。
どのプロバイダーでも同じこと
◉どのプロバイダーで契約しても WiMAX2+の接続エリアや回線速度などの品質は同じ。
◉どのプロバイダにも「通常プラン」(月7GBまでの制限)と「ギガ放題プラン」(月制限はなし、3日間で10GB以上で速度制限あり)とがある。
◉どのプロバイダーで契約しても WiMAX2+のルーター機種は同じものの中から選ぶ。(プロバイダー独自の機種はない)
◉どのプロバイダでも契約期間前の解約は違約金がある。(他の光回線などへの乗換えが条件で違約金なしというプロバイダもある。)
プロバイダーによって違うことは
◉料金プランや特典、契約後のサポート内容はプロバイダによって異なります。
キャッシュバック特典の場合は、申請時期があります。失念して受け取ることができなかったという例は結構あるようです。忘れないように前もって予約メールの設定やwebカレンダーなどを利用し、自身で申請時期を管理しておいたほうが良いでしょう。
月額料金が割引されていても、中途解約で割引の取消しや違約金が発生してしてしまい結果的に高くつくこともありますから注意が必要です。
解約金が比較的低いプロバイダもあります。しかしルーター端末代金分で他より高くなったりすることもあります。多くのプロバイダは端末機器が無料になっていますから、そのあたりも合計して月割計算すると案外安くはなかった、ということにもなりかねません。