モバイル型Wi-Fiにはいくつか種類があります。
代表的なモバイル型Wi-FiとしてポケットWiFi(Pocket WiFi)とワイマックス(WiMAX)があります。これらについてすこし混同している方がいらっしゃいます。私の身近にも... lol
そこでもう一度、ポケットWiFiとWiMAXでは、どこがどのようにちがうのか具体的にご案内しておきます。
そもそもWiMAXの何たるかは、こちらの頁をご覧ください。↙︎
Contents
ポケットwifi と WiMAX の違い
まず「ポケットWiFi」について。本来『Pocket WiFi』(ポケットWiFi)はY!mobile(ワイモバイル)の商品名です。
しかし、名前の覚えやすさからか、持ち運びのできる通信端末を、ひと括りにして「ポケットWiFi」と呼ばれることがよくあります。あるいは、「モバイルWi-Fi」とか「モバイルルーター」という語なども同じ意味で多く使われています。
ですから、持ち運びのできる通信端末の一般名称としてのポケットWiFiには、WiMAXも含まれることになります。
WiMAXとは無線通信技術規格のひとつなのですが、その技術を導入して2009年からUQコミュニケーションズが「UQ WiMAX」としてサービスを始めたのです。
その「UQ WiMAX」も2013年からは通信速度の大幅改善にともない「WiMAX 2+」(ワイマックス・ツープラス) という名称に変わっています。でもほとんどの人が「WiMAX」という語でふだんは話していますし、見聞きもします。当サイトでも「WiMAX 2+」と記さずに「WiMAX」とすることが屢々あります。
WiMAX(WiMAX 2+)もいまや大元の「UQ WiMAX」はじめ「Broad WiMAX」「GMOとくとくBB」等々20以上のプロバイダーから選んで契約する事ができます。利用する回線はいっしょですから、通信速度などの性能はどのプロバイダーを選んでも「UQ WiMAX」と変わりはないという事になっています。契約形態やサービス内容などはプロバイダーによってそれぞれ異なります。
先ほど"一般名としての「ポケットWiFi」には、WiMAXも含まれる"と申しましたが、キャリア回線を使うモバイルWiFiの通称名を「ポケットWiFi」とし、WiMAXと分けて呼ぶこともあります。この分け方で言えば、「ポケットWiFi」と「WiMAX」で異なることは、通信回線の種類です。「au」、「docomo」、「SoftBank」などそれぞれのFDD-LTE(Frequency Division Duplex Long Term Evolution)という通信回線規格を使用しています。(au 4G LTE、ドコモXi、SoftBank 4G LTE)
WiMAX(WiMAX 2+)は、WiMAX 2.1(WiMAX Release 2.1)という通信規格を採用しています。TD-LTE (Time Division Long Term Evolution)に属します。またFDD-LTE(au 4G LTE)も併用できるようになっています。
■Y!mobile ポケットWiFi エリア確認http://www.ymobile.jp/area/select.html ■WiMAX エリア 確認(UQ WiMAX)
http://www.uqwimax.jp/signup/area/
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ここからはポケットWiFiの代表Y!mobileポケットWiFiとWiMAXについて比べていきます。
Y!mobile・ポケットWiFiの概要【基本情報】
Y!mobileのPocket WiFiには以前は複数の契約形態(プラン)がありましたが、現在はPocket WiFiプラン2(ベーシック)のみです。その中から「通信量月間7GBまで」か「上限無し」のいずれかを選ぶことになっています。
Y!mobileのPocket WiFiのプラン
Pocket WiFiプラン2(ベーシック)
- 高速データ通信量:月間7GBまで(4,065.6円)
- 高速データ通信量:上限なし*(4,818.6円)
color color=""]*[/color]上限無しは「アドバンスオプション」に加入する必要があります。月額4,818.6円はアドバンスオプション(月752.4円初月無料)が含まれた金額です。
-
- Pocket WiFiプラン+ :2015年7月14日・新規受付終了
- Pocket WiFiプラン2 :2019年9月30日・新規受付終了
(さんねん、バリューセット、バリューセットライト) - 海外データ定額プラン :2021年5月11日・新規受付終了
「月間7GBまで」というのは、その月のデータ使用量が7GBを超えると、月末までデータ通信速度が低速化(送受信時最大128Kbps)されるというものです。これを通常速度に戻すためには、追加料金(0.5GBごとに550円)が必要となります。128Kbpsの制限となると動画をふつうに見ることは困難でしょう、サイトの閲覧も実用にはならないと思います。
アドバンスオプション付きの上限なしのプランなら月間7GBまでの制限無しでアドバンスモードを続けて使用できます。
ただし、アドバンスモード利用時、3日間で約10GB以上利用の場合は、最大通信速度が約1Mbpsに制限されます。これによる通信速度制限は10GB到達の当日18〜25時まで7時間です。通信速度1Mbpsでは、YouTube動画を標準画質で観たり、webサイト閲覧ならできる筈です。
ポケットWiFi アドバンスモードの対象エリア
アドバンスモードの対象エリアについても、注意しなければなりません。YmobileのポケットWiFiは標準モード(LTE・AXGP)の通信使用時は全国広いSoftbankの4G対応エリアで使えます。ところが、アドバンスモード(AXGP/TDD-LTE)では、今のところ都市エリアに限られています。Ymobileのサイトなどの対応エリアマップで確認することができます。(下の地図の青色部分がアドバンスモード対象エリアです。2021.05.15)
先ほども申しましたが、WiMAXは現在「WiMAX 2+」という専用の回線です。オプションではありますが「au 4G LTE」も併用できるようになっています。WiMAX 2+は通信速度が早く、au 4G LTEは障害物にも強く、電波が届きやすいという特徴があります。
ポケットWiFiとWiMAXのルーターを比べる
次に、ポケットWiFi(Y!mobile)とWiMAX(UQ WiMAX)の端末機種(ルーター)を比べてみます。ここではホームルータは除外して、双方のモバイルルーターを比べてみます。
Y!mobileでは主につぎの3機種の選択肢があります。
- (ZTEコーポレーション)
- 801HW(HUAWEI)
- 603HW(HUAWEI)
このうち通信速度が早く、バッテリー時間が比較的長持ちで、今のところ最新機種である803ZT(ZTEコーポレーション)をえらびました。
WiMAXのモバイルタイプは、次の2種が代表される機種です。
- Speed Wi-Fi NEXT W06(HUAWEI)
- Speed Wi-Fi NEXT WX06(NECプラットフォームズ)
通信速度(理論値)としてはW06の方が優るのですが、近頃品薄のはなしも聞きますので、ここではWX06を選んでおきます。
発売日もW06より新しく、日本のメーカーです。下の表にそれぞれのスペックを対比してあります。
ポケットWiFiとWiMAX 【端末比較 表】
Y!mobile
|
WiMAX
|
|
---|---|---|
機種名 | Pocket WiFi 803ZT |
Speed WiFi NEXT WX06 |
製造メーカー | ZTEコーポレーション | NECプラットフォームズ |
発売日 | 2019年8月29日 | 2020年1月30日 |
最大速度・理論値 (USB接続時) |
下り最大 838Mbps | 下り最大 440Mbps |
サイズ(mm) | 約W112×H67.5×D15.6 | 約W111×H62×D13.3 |
連続通信時間 | 約12時間(省電力設定OFF時) 約13.5時間(省電力設定ON時) |
約14時間 |
重さ | 約153g | 約127g |
同時接続可能台数 | 16台 | 16台 |
以上、Y!mobileポケットWiFiとWiMAXのモバイルルーターを比べてみますと、さほど大きな違いは無いようにに思えます。サイズ、重さ、連続通信時間などで、わずかにWiMAXがモバイル用に適していると言えそうですが、僅差です。
最大通信速度については、あくまで理論値ですから、両機種ともこの速度は実際にはでません。理論値だけでしたら、WiMAXにはこの機種(WX06)より1年前に発売されたW06(HUAWEI)という最速1.2Gbpsの機種もあります。(そろそろ販売が終わるという噂もありますが)
速度を比べる場合は、お使いになるエリアや環境、状況に左右されますから、両方の実機無しで机上で判断するのは無理だろうというのが私の考えです。「ポケットWiFiかWiMAXか」の決め手は、先に機種ありきではなく、まずは双方のエリア確認をを行い、サービス形態や価格で判断することになります。
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ポケットWiFiとWiMAX、どちらを選ぶ?
ポケットWiFiとWiMAXの料金、プランを比べる
ポケットWiFiとWiMAXの料金やサービスを比べてみます。
次の表は、Y!mobileのPocket WiFiプラン2のアドバンスオプション加入と、Broad WiMAX(ブロード ワイマックス)のギガ放題プランを比べたものです。どちらも通信容量が実質無制限です。
WiMAXはたくさんのプロバイダーがありますが、月額やサービス内容の観点からBroad WiMAXを選んでみました
比較項目 |
Pocket WiFi
Y!mobile |
WiMAX
Broad WiMAX |
---|---|---|
プラン | Pocket WiFiプラン2 アドバンスオプション加入 |
ギガ放題プラン |
通信容量 | 月間無制限 (3日間10GBで速度制限) |
月間無制限 (3日間10GBで速度制限) |
契約期間 | 定めなし | 3年 |
契約手数料 | 3,300円 | 3,300円 |
月額料金 | 4,818円 | 1〜2ヶ月目 2,999円 3〜24ヶ月目 3,753円 25ヶ月目以降 4,413円 |
端末代金 | 割引後実質:10,800円 803ZT |
割引後実質:無料 全機種 |
端末最高速度 下り(理論値) |
838Mbps(803ZT) | 440Mbps(WX06) 1.2Gbps(W6) |
解約手数料 | なし | 0~12ヵ月目:20,900円 13~24ヵ月目:15,400円 25~36ヵ月目:10,450円 37ヵ月目:無料 |
「契約期間」と「解約手数料」はY!mobileには定めがありませんが、Broad WiMAXギガ放題プランでは3年となっています。いわゆる縛りですが、Broad WiMAには他の回線に乗り換えの場合には「解約金が0円」になる「解約サポート」があります。(詳しくは下枠内のリンクからご覧ください↓)
ここまで、YmobileポケットWi-FiとWiMAXを比較してきました。端末機による性能の面ではあまり大きな差がみられませんでした。月額料金はWiMAXが安く、サービスやキャンペーンの多様性もWiMAXにはあります。WiMAXの通信の安定性は筆者自身が常に感じております。提供販売業者(プロバイダー)もたくさんの中から選ぶことができます。
ポケットWi-FiとWiMAXを比較してみて、アドバンスモード対応エリア内で使う方はYmobileポケットWi-Fiの選択肢は残るものの、総合的にはWiMAXが優るという当サイトの結論です。
- Ymobileよりも月額料金が安い
- 実質無制限に利用できる
- 端末代金が実質無料
- 通信回線「WiMAX2+」の安定性
- 各種割引や他社乗り換えができるキャンペーンなどがある
ただし
アドバンスモード対応エリア内使用に該当の方はYmobileポケットWi-Fiの選択肢あり
WiMAXを契約できるのは、UQコミュニケーションズだけではなく、たくさんのプロバイダー(MVNO)があります。どちらで契約しても同じ品質ですが、各プロバイダーでいろいろなサービスや料金形態、キャンペーン等がありますので選択肢は多様です。迷ったら、Broad WiMAXをおすすめします。月額料金は最安値級ですし、「いつでも解約サポート」があります。端末代金が無料となるキャンペーンやサービスの面などでもバランスのとれたWiMAXプロバイダーです。
【WiMAXの契約を検討している方へ】
fa-check-circle-o他社から乗り換えは「違約金負担」
fa-check-circle-o他社回線へ乗り換えは「いつでも解約サポート」
fa-arrow-downブロードワイマックス公式サイトfa-arrow-down
WiFiとWiMAXの違いについて【参考動画・紹介】
ポケットWi-FiとWiMAXの違いについて簡潔にまとめてあるYouTube動画がありましたのでご紹介しておきます。
•2019/10/24
◾︎ネット回線の学校公式チャンネル
:https://bit.ly/2m2nxo
ポケットWiFiとWiMAXは違うって知ってた?
WiMAXとポケットWiFiの違いを徹底解説そもそもポケットWiFiと WiMAX は何が違うのか外出先で高速インターネット通信を行う端末のことをpocketWiFi(ポケット ワイファイ) と呼ぶ人が多いです。中にはモバイルルーターや wifiルーター、あるいはモバイル WiFi と呼ぶ人もいるかと思います。一方で WiMAX という呼び方も定着しています。これらの用語の違いを正確に把握
していますか。 今回は WiMAX とポケットWiFiの違いと、それぞれに最適な用途を徹底解説します。WiMAX とはUQコミュニケーションズ株式会社が提供する高速インターネットサービス、およびその機器のことです。回線サービスのことを WiMAX と呼ぶこともあれば、端末のことを呼ぶこともあります。サービスと機器はUQコミュニケーションズが提供していますが、GMO とくとくBBやBIGLOBE WiMAX などのプロバイダーを通して契約しているユーザーも多くいます。ポケット wi-fi とは
pocket WiFi はワイモバイルの登録商標です。以前はワイモバイルが提供している端末に限定してpocket WiFi と呼んでいましたしかし pocket WiFi という言語が普及するに従い、最近はsimフリー端末も WiMAX端末も全て含んでpocket WiFiと呼ぶようになっています。ポケット WiFiは持ち運べる wi-fi 端末の代名詞になったのです。
実際、家電量販店などで「ポケット WiFiがほしいんです」と言うとUQ WiMAX のブースに案内されることもあります。なお WiMAX のホームルーターやソフトバンクが提供しているソフトバンクエアなどは持ち運びができないため、ポケットWiFi とは呼びません。
混乱を避けるためにポケットWiFiとモバイルルーターを区別
pocket WiFi という呼称はすでに一般化しています。そのためさまざまな機器を pocket WiFi と呼ぶことになり、新たな混乱も生まれています。
ワイモバイルと uq コミュニケーションズとでは、その通信方法や料金プランに大きな違いがあるため、この2つを区別しなければ余計わかりにくくなってしまうのです。
そこで多くのメディアではワイモバイルの端末はポケットWiFi、UQコミュニケーションズの端末はモバイルルーターと呼ぶことで区別しています.
より広いエリアで使いたいならワイモバイルのポケットWiFWi
WiMAX とそれ以外の回線にはその通信方法に大きな違いがあります。Y!mobile は主にソフトバンクの4GLTEを使っているのに対し、WiMAXは独自の WiMAX 通信網と au のLTE網を使っています。ただし WiMAX で au のサービスを使うためには、オプション設定が必要になり別途利用料が加算されます。
ソフトバンクの場合と WiMAX網の最大の違いはその対応エリアの広さです。人口カバー率98%を超えるソフトバンクは、地方や山間部でも通信可能です。
一方 WiMAX は都市部を中心に整備されているため、ソフトバンクと比べると郊外に弱いです。もちろん au のサービスを使う設定にすれば問題はないのですが、割高になって
しまうため、積極的に利用するユーザーは少ないと言えます。従って移動が多くより広域で使いたいと思うならY!mobileを使っているプバイダーを選ぶのが良いでしょう。
データ無制限で使いたいなら WiMAX のモバイルルーター
一方 WiMAX のメリットはデータ無制限プランが格安であることです。ワイモバイルの無制限プランが月額4000円を超えるのに対し、WiMAX は最安級のGMOとくとくBBなら月額3200円程度です。(2019年現在)
固定回線がないユーザーや、外出先で大量のデータ通信を行うユーザーは、WiMAX の
モバイルルーターを選択した方が良いでしょう。
pocket WiFi は呼称がまちまちなため初心者の方混乱しがちです。すべて把握するのは業界関係者でも難しいため、原則としてpocket WiFi という総称でほとんどの場合通じますが、WiMAX 型のポケットWiFi は特別にモバイルルーターと呼ばれることがあるという程度の認識で大丈夫です。